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【怪盗レッド① 2代目怪盗デビューする☆の巻/秋木真】読了

角川つばさ文庫の棚を眺めていたら、偶然目にとまったシリーズ。
探偵ではなく怪盗に焦点を当てているのが面白そうだったので、シリーズ全部(5冊)買っちゃいました。
べ、別に表紙の可愛さにホイホイつられたわけじゃないんだからねっ!←

さて、内容ですが。
簡単にまとめると、アスカ(主人公の女の子)とケイ(アスカのいとこ)という二人の中学生が、怪盗レッドとして悪いやつをこらしめる話です。
先代の怪盗レッドは二人の父親だったのですが、あの有名なねずみ小僧を先祖に持つ家系だけあって、13歳になると怪盗業を継がなければならないという決まりがあるのだそうです。
とある春休みの日に、父親から正式に「明日からお前たちが怪盗レッドだ!」と言われた二人。
片や、運動神経抜群、ビルクライミングや指弾はお手の物の女の子。片や、IQ200の天才と言われ、すでに大学レベルの知識を身につけている男の子。
若き怪盗はこうして誕生したのだったが……。

ほんと二人とも中学生とは思えないくらいの活躍ぶりなんですが、やはりまだ経験が浅いためか、初ミッション時でも想定外のトラブルに何度か巻き込まれます。
そこをどう切り抜けるのか、二人のチームワークが試されます。
しかしそうは言っても児童書なので、小難しいシステムは出てきません。なので、本格的なセキュリティアタックとか、潜入捜査とかを期待している人には今ひとつ物足りないかもしれません。
だけど、アスカがとてもまっすぐで、困っている人を放っておけない性格なので、読み進めるうちに「あ、こんな正義の怪盗もいいかも」と思えるかも。
語り口も年相応の感じが出ているので、純粋にキャラを楽しみたい人にもオススメ。
普段は眠そうな表情をしているケイも、怪盗レッドになると途端に格好良くなるしね。

そんなわけで久しぶりの読書レビューでした。
では、ろりこん!

by broken-range | 2012-03-26 23:31 | 読書レビュー