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「もう誘拐なんてしない」読了

東川篤哉さんの「もう誘拐なんてしない」読了いたしました!

くぅぅ!相変わらずの脱力系ユーモアミステリで笑えるぜ!
お笑いコンビのコントのような会話、所々に散りばめられたご当地?ギャグ、ツッコミのハリセン、地の文のキレも良し、そして殺人事件と”本格的な”アリバイトリック。
推理小説でもっとも感じたい、「嗚呼、騙された!」というのも見事に演出してくれています。
トリック自体は目新しいものではなかったですけど、書き方が上手い!伏線の仕込みも上手い!
しかもそれらが、下関市のあの場所でなければ成立しないというのもポイント高かったです。
僕も一度でいいから、その土地特有のトリックを書いてみたいねぇ。
豊橋……はなんもないし、多分いくつか有名所挙げたところで多分誰にもわからないだろうから、横浜舞台でひとつ。といっても、割と横浜って色んな作品の舞台になってるから目新しいトリックが考えつくかわかんないけど。
あと、ヤクザさんって書き方次第ですごく面白くなりますよね~。最近のヤクザさんは即暴力解決ではなく、親分を慕っていたり、仲間のために頑張ったり、人助けしたりと、”強い絆”みたいなものが感じられていいです。
そして最後の終わり方もよかったけど、何気に甲本の存在忘れられてないか?と思ったり。

「本格ミステリーとユーモアは自分の中ではひとつです。好きな笑いのタイプは前振りがあって落ちがあるものだし、本格ミステリーも、伏線があって、それを回収していきます」

↑は東川さんのインタビューらしいですが、どの作品を読んでみてもクスリと笑える要素があってオススメですぜ。

さて、何気に今日の本題はこっち。
生協で「本当におもしろい警察小説ベスト100」を買ってきたぜええええええええええええええ!!!

これ、先月末に発売された、国内警察小説ベスト70と海外の作品30を紹介したもので、「これを読まずして警察小説は語れない!」と書かれている通り、もうほんとに警察関係のことが詳しく載っているんですよ!

「今、読むべき作品は?」
「警察モノを書くということ」
「警察小説の作法」についてのインタビュー
「タイプ別国内警察小説ベスト70」(ヒーローモノ、チーム・組織モノ、人間ドラマモノ、ダーク系、異色系など)
「なぜ、いま警察小説なのか」をテーマとした座談会
「人気作家のベスト3はコレだ!」(横山秀夫、高村薫、東野圭吾、誉田哲也、西村京太郎など16名の作家)
「勝手に能力検定!?あの人気の名物刑事を大解剖」(鮫島、加賀恭一郎、姫川玲子など8人の刑事)
「警察小説のリアル度を検証する!」
・根っこに「ノンフィクション」を持つ小説家の矜恃
・あの名作の捜査法を検証する。
・「警察小説を10倍楽しむための警察基礎知識」(捜査方法から組織・役職まで徹底解析!

特に赤字と太字の所が魅力すぎて即買い。スキップるんるんで生協のレジに並びましたよ、ええ。
どうですか、買いたくなってきたでしょう。買いましょう。

では、ろりこん!

by broken-range | 2011-10-12 22:54 | 読書レビュー