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【都会のトム&ソーヤ9 前夜祭内人side/はやみねかおる】読了

タイトル通り読書レビューです、が、今回のお話は10巻とセットで一つなのでまだなんとも言いがたいですね。
9巻は主に内人の職場体験学習での苦労や体験がほとんどで、サバイバルはまったくと言っていいほど出てこなかったし、創也は「怪人は夢に舞う」での敗北から完全復活したようだけど、活躍するのは次の巻みたいですし。
あ、代わりにおまけの短編は充実していて、いつも通り卓也さんと矢吹の話と、久々に内人と創也のお父さんが登場する物語があって、そちらは怪談風味で面白かったです(まあ、やっぱり解決編は10巻にまとめてやるみたいですが……。ああ、早く来月になれい!)

さて、皆さんは中学時代に職場体験学習というものがありましたでしょうか?
僕の学校はあって、二日間地元の中央図書館で色々勉強させてもらいました。内人と堀越美晴の体験先も市立図書館ということで、僕自身の体験も思い起こしながら楽しく、そして懐かしく読み進めました。
図書館での仕事って、書庫の整理・分類、館内の掃除にカウンター当番など、多岐にわたっていて、慣れていないとけっこう苦労するもんなんですよね。
「この本を探して欲しい」と言われた場合、目的の棚まではたどり着けるのですが、そこから探すのが大変だったり。このあたり、「図書館戦争」シリーズを読んでいても、大変さは伝わってくると思います。

そしてもちろん、中学生だからといって甘やかしてくれるわけではありません。
実際、僕らも一日目の体験学習が終わったときは「とてもじゃないけど任すことなんかできない」みたいなことをはっきりと言われました。
しかし、それでこそ、なんですよね。妙に甘やかされるのではなく、厳しい言葉をかけていただいたほうがより真剣になるし、図書館で仕事しているという自覚も育つ。
美晴のように優しい人に教えてもらうこともあれば、内人のように嫌な人に投げやりな感じで教えてもらうこともある。
今回のマチトムは、普段のぶっとんだサバイバルを控えめにして、子供に社会のことを少し知って欲しいというような願いが込められているように感じました。
まあ、そのぶん10巻では9巻でばらまかれた謎の解決も含め、水鉄砲大会・傘ゴルフ大会など、はっちゃけるみたいですがw
うん、次巻ではまた内人のサバイバル技術に注目したいと思います。あと創也の戦略にもね。

……あれ、書くことないと思ってたのに、いつの間にか真面目な内容になっているだと?
たまにはこういう気分もあるっつぅことで。では、ろりこん!

by broken-range | 2012-01-22 23:11 | 読書レビュー