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「東京湾岸奪還プロジェクト ―ブレイクスルー・トライアル2―」読了

昨日に引き続き、そのままの流れで「ブレイクスルー・トライアル2」を読み終えました。
最近、感想というより要約みたいな感じになってるけど気にしない。みんなが読みたくなるようにレビューを書くのが希ちゃんの仕事なのよ!
では早速。

「ブレイクスルー・トライアル」の続編ですが、前作から引き続き登場するのは主に門脇・丹羽の二人だけなのに加え、前作の説明もさらっと書かれているので、この話から入った人でも充分楽しめる内容に仕上がっています(まあ、はっきり2と書かれている以上、1を抜かして読む人はこの辺りにはいないでしょうが……)。

さて、2では冒頭部分からいきなりセキュリティアタックの様子が描かれます。
前作と同様、もしくはそれ以上にセキュリティシステムの描写に重点が置かれ、「これでもか!」というほど具体的に書かれていることで、ミッションの困難さが伝わってきます。
しかし、その大体は地の文で語られるので、テンポの面から見ればもうちょっと会話を増やして流れるように進んで欲しい!と思いましたが、これはこれで味があるでしょう。
銃撃戦や建物崩壊といった様々なギミックが仕掛けられていた前作と比べれば、派手さは若干減ったように感じましたが、それでも台風による強風が吹き荒ぶ高度100mでの救助作戦など、手に汗握るシーン満載です。
まあ、もともと主人公たちはセキュリティ突破のプロですから、事前準備はしっかりして、ヘマやらないように慎重に行動しているので、派手さよりも堅実さ重視といった所ですかね。つまり、「お手並み拝見」的な気分で読めます。

で、この話は主人公たちが活躍する「大人パート」と、誘拐犯に攫われた彼らの娘たちが、なんとか自力で脱出しようと思考を巡らせる「子供パート」に大きくわかれています(主人公たちは娘を救出するために、仕方なく誘拐犯の要件を飲んで、犯罪行為に手を染めているというわけです)。
問題は「子供パート」のほうです。娘たちは15歳なんだけど、15歳とは思えないほど考えが大人びていて、「なんだかなあ~……」と思いました。
いや、もちろん育った環境とかも色々関係しているんですが、「年相応の子供」と「卓越しすぎた子供」のちょうど中間あたりで、なまじ現実味があるぶん、僕の”ロリっ娘センサー”から外れてしまったというか……。
↑それ単にお前の好みの問題じゃね?と言われればそうですが、情報セキュリティの描写も「大人パート」と同じくらい具体的なんですよ。娘たちは、主人公と違ってプロじゃないんだから、そこまで詳しく書かなくてもいいような気がしました。
ま、一つ二つ脱出方法を試して無理だと悟ったとき、落ち込んでしまうのは年相応の感じが出てて良かったと思いますが(つまり、感情の変化という面においてね)。

さて、色々書きましたが、どうやらこれまだまだ続くようなので続編に期待です!
現在は、昨日買った「ビブリア古書店の事件手帖」読んでますが、これ良いよ! 詳しいことは明日書くして、今日はこのへんで。

では、ろりこん!

by broken-range | 2011-09-30 19:10 | 読書レビュー