人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「アラカルト」作品紹介座談会

はい、「アラカルト」未読の方にも楽しんでもらえるように、主に作品紹介を軸とした座談会にしました。
4000字程度の短いものですが、僕がこの作品を通して伝えたいこと(まあ、テーマですね)とか、いつものロリコン要素とか入れてますので、息抜き程度に読んでやってください。
では、以下moreからどうぞー。





真奈美「こちらでは初めまして。「アラカルト」主人公の佐倉真奈美です。今日は作者に頼まれて、希ちゃんと二人で座談会をさせていただくことになりました。本編にお付き合いしてくださっている方も、そうでない方も改めてよろしくお願いしますね。あ、ちなみにこの座談会では本編の内容に触れることは可能な限り避けますので、「アラカルト」未読な方も安心してお読みいただけるかと思います。では、最後までごゆっくりどうぞ!」

希「真奈美ちゃんって、こんな丁寧な話し方もできるんだねー。いつもこれくらい真面目で楚々とした物腰なら、クラスメイトから引かれることもなくなるだろうに」

真奈美「希ちゃんが毒舌家になってる!? ちょっと作者はなに考えているのよ! 清く正しく、その上可愛くて純粋でお化けが嫌いでオレンジジュースを飲もうとしてうっかりこぼして涙目になってしまうくらいドジでロリっ娘な、私の希ちゃんを返して!」

希「よかった~、いつもの真奈美ちゃんに戻ったよ。じゃあ、あたしも普段通りに戻るからね~」

真奈美「……ま、まあ今のは記憶から消しましょう。考えてみれば、こうして希ちゃんと二人きりでたくさんお話できるわけだし、色んな意味で楽しまなきゃ損よね!」

希「……“色んな”ってところがものすごく気になるけど聞かない方がよさそうだね……。でも真奈美ちゃん。この座談会は作者から頼まれたって言ってたけど、どうしてまた急に?」

真奈美「うん、それがね。一昨日投稿した19話で、「アラカルト」本編の総文字数が15万文字を突破したみたいだから、その記念と読者のみなさんへの感謝を込めて、ということらしいわよ。一応語るべき項目についても指示されていて、最初は……作品紹介ね。となると、まずはジャンルと概要からかな?」

希「あらすじなら「小説家になろう」の目次上部に書かれているけど、一応引用しておくね!」

 いつか父をも超える世界的な大魔術師になることを決意した少女、朧月希。彼女が、探偵を志す少女――佐倉真奈美の通う高校へ入学したときから二人の物語は動き出した。何気ない日常の片隅に転がる小さな謎の数々。不可解な失踪事件、奇妙な数列の暗号、灰色の脳細胞をもつ黒猫、一斉に吠え出す犬、そして遊園地での強盗事件……不思議と魅力で溢れた、魔術師と探偵の学園生活をこっそり覗いちゃいましょう。
 「日常の謎」を扱った、ライトでキュートな青春ミステリ!


真奈美「いま現在は、”青春ミステリ”というジャンルに落ち着いているらしいけど、一部の人たちの間では”暴走型ロリコンミステリ”と囁かれているみたいね。個人的に否定できないのが辛いトコロね……」

希「あたしは子供じゃないもん! 高校生だもん!(←ほっぺを膨らませる)」

真奈美「でもね、希ちゃん。容姿ってとっても重要なの。ノベルゲーのように希ちゃんの立ち絵を見せられないのが残念だけど、もしあったとしたら”この小説に登場する人物は全員16歳以上です。また、現実と妄想の区別がつく良識のある方のみお読みください”って注意書きが必要になるわ。ま、たとえ希ちゃんの周りに害虫が寄ってきたとしても、私が骨の髄までぶちのめしてやるから安心しt――」

柴田「有害なのはお前だ、馬鹿野郎!」

真奈美「痛っ…!って、あれ、柴田君なんでいるの?(ちなみに柴田君は、私が所属しているロリコン同好会のリーダーね)」

柴田「予想通りというか、真奈美に任せておくといつか暴走することが目に見えていたからな。そのストッパー役だ」

真奈美「ぼ、暴走とは失礼ね! 私はただ読者のみなさんに希ちゃんの可愛さを知ってもらおうと――」

柴田「……「アラカルト」の作品紹介を語っていたんじゃなかったのか? それがどうしてこうなった?」

希「真奈美ちゃんが急にあたしのことを子供扱いしたからだよ! この前なんて、あたしに読み聞かせるための絵本まで買ってきたとか言ってたし(←まだ不満そう)」

柴田「……病気の域だな(←哀れむような表情)」

真奈美「だ、だってしょうがないじゃない! 希ちゃんが可愛いのがいけないのよ!」

柴田「はいはい、わかったから軌道修正しような。具体的な事件については本編を読んでいただくとしても、この「日常の謎」の定義はなんだ?」

希「作者的には”殺人の起こらないミステリ”だと思っていたらしいけど、実は違ったみたいです」

真奈美「ええと、正しくは”日常の中でふと起こる不思議な出来事、もしくは日常生活において高い確率で起こりうる謎を扱ったミステリ”みたいね。簡単に言えば、誰もが体験したことのあるような不思議な出来事のことよ。朝テーブルの上に置いてあったバッグが昼にはなくなっていた、とか、一般に事件とも呼べないような小規模な謎を指すことが多いわね。
 そういう意味では、強盗事件に遭遇するなんてめったにないから、あれは「日常の謎」からは外れるらしいわ。まあ、広義の意味では作者の言うように”殺人の起こらないミステリ”でもいいみたいだけど」

柴田「ついでに補足しておくと、”探偵役がごく普通の一般人”であることが特徴らしいぞ。自分の事務所を構えている私立探偵はどうしても大きな事件を依頼されがちだが、それに比べて「日常の謎」では、依頼人がクラスメイトだったり先輩だったり割と身近な人物であることが多いな。依頼される内容も大したことのないものばかりだ」

希「確かに「アラカルト」本編で殺人事件は出てこないよね。なにかその辺作者なりのこだわりでもあるのかな?」

柴田「大きくわけて二つの理由があるらしいな。一つはいまの「日常の謎」の定義に反するから。普通の高校生が殺人事件に巻き込まれるなんてめったにないからな。
 もう一つは、殺人事件を扱うとどうしても話が暗くなりがちだから。これは「アラカルト」に込められたテーマ――作者が読者に伝えたいこと――にも関係するんだが、それに反するとまではいかないまでも、マズイそうだ」

希「テーマ?」

真奈美「ええ。「アラカルト」で作者が伝えたいことは次の三つよ」

・僕たちの日常は、視点を変えるだけでこんなにも魅力的で楽しいものなんだ!
・この作品を読んで、読者のみなさんが少しでもミステリに興味を持ってくれますように。
・あわよくば、ロリコン仲間が増えますように。


柴田「……三つ目は無視して構わないとして、問題は一番目だ。殺人事件が”魅力的で楽しいもの”であるはずがないだろう。どんな理由があろうと、人を殺してしまうのは悲しいことだ。ハッピーエンド主義者の作者としては、それだけはどうしても避けたいらしい」

希「うん……。あたしが小さい頃、舞台で殺人事件が起きてパパが疑われていたからよくわかる……」

真奈美「あ、ごめんね、希ちゃん。嫌なこと思い出させちゃって……」

希「ううん。大事なのは「今」なんだよ! あたしは去年までパパの都合であちこち転校しなきゃいけなかったけど、でも「今」が一番楽しい! 真奈美ちゃんたちと大騒ぎする日常がとっても楽しいの! だから――ありがとう」

真奈美「希ちゃん……!(←じわ~、と涙と鼻水を垂れ流しながら、希ちゃんを強く抱きしめる)」

柴田「鼻水は引っ込めておけよ……。まあ、そっといておいてやるか。さて、最後は軽く本編の流れを復習しておくぞ。これを読んで「アラカルト」に興味を持った方は、是非本編も読んでみてくれ。作者が大喜びするからな」

1~4話→潤の誕生日会兼希の歓迎会。ここでは、希は魔術師トワイライトとして潤に勝負を挑んだ。ほかにも、行列の暗号や謎解き要素あり。

5話→希が時修舘高校に正式に転校してきて、本格的に「アラカルト」がスタートするのがこの話から。ちなみに、この時点ですでに真奈美はロリコンの片鱗を見せていた。

6話→灰色の脳細胞を持つ黒猫、通称黒猫師匠が初登場する話だ。真奈美は彼?の推理力に感服し、弟子入りすることに決めたんだ。

7話→希が学校を休んだせいで、希が何者かに誘拐されたと勘違いした真奈美が、潤たちやロリコン同好会を巻き込んで大捜索する話。最後は黒猫師匠のおかげで無事場所を突き止めたんだぜ。

8~11話→真奈美と廣野姫幸の三本勝負。原因は希。ってか真奈美もそうだけど、廣野姫幸も自分と同じロリキャラが登場したからって、そこまで目の敵にせんでもよかろうに。なにかプライドでもあるのかね~。

12~13話→真奈美が、従兄の佐倉翼に恋心を抱いていることを自覚したのが12話。13話では、ロリコンである自分を佐倉翼が好いてくれるかどうか真剣に思い悩んでいた。結局は、「自分らしさが一番!」ってことに気付いたみたいだな。

14~15話→通称「犬笛事件」。ある決まった時間になると、住宅街の犬が一斉に吠え出す謎を真奈美が見事解決する話だぞ。

16話→タイトル通り、バレンタインチョコ争奪戦。希の手作りチョコをゲットするために、あれこれ策略を巡らす話だ。結局、計画は途中で放棄したんだが、真奈美のチョコはうまかったぞ。

17~19話→絶叫スペシャルランド強盗事件。と言っても、まだ本格的に何かが起きたわけじゃないがな。今後の展開に期待してくれ。

希「ちょっと真奈美ちゃん苦しいよ~。そろそろ離れてよ~」

真奈美「え? あ、ごめんね。そうよね。もう座談会も終わりだし、びしっと締めましょうか。では、みんなで――」

希・柴田「これからも「アラカルト」をよろしくお願いします!」
真奈美「今日からあなたもロリコンよ!」

柴田「お前はなに宣伝してんだっ!」

真奈美「ご、ごめんなさい。つい……」

希「締まらなかったね……。ま、真奈美ちゃんらしいからいいけど。じゃあ、みんな、ばいばーい!」

~おしまい~

by broken-range | 2011-08-08 02:44 | 座談会